「虫のすごさ」でブレイク銘柄探し

世界ではきょうもどこかで何かが「新発見」されている可能性があります。それをもとに新しい技術や素材が生み出され、やがて株式市場をにぎわせてくれるかも知れないと思うと楽しいですね。

ここ数カ月の間にも新発見についてのニュースをいくつか見かけましたが、強く印象に残ったのは「虫ってすごいんだな」ということです。今回はそんな虫に関する新発見をご紹介して、有望銘柄を先取りするヒントにしたいと思います。

プラスチックを食べて分解できます

日本では多くの地域で「燃えないゴミ」「プラスチックゴミ」として分別されている「ポリエチレン」。幅広い用途で使われる「ポリ袋」もこの素材が使われています。

自然には分解しないため、適正な処理をしないといつまでもゴミとして残ってしまうこのポリエチレンを「蛾の幼虫が食べて分解する」ことがわかりました。

この幼虫とは釣りエサとして「ブドウ虫」の名で売られている「ハチノスツヅリガ」の幼虫。その名にもあるように、蜂の巣の中に寄生して蜜蝋(みつろう…はたらきバチが巣を作るために分泌するロウのこと)を食べて育ちます。

専門家によると、ポリエチレンと蜜蝋は成分や構造において共通点があるため、この幼虫の持つ酵素がポリエチレンを分解できるのではないかという分析。ちなみに幼虫が食べたポリエチレンは体内で「エチレングリコール」に分解されます。この物質は自動車用の「不凍液」などとして使われるものだそうです。

発泡スチロールもおいしい?

実は、プラスチックを食べる虫は他にもいることがわかっています。それは「ゴミムシダマシ」の幼虫で、こちらは「発泡スチロールを食べて分解する」のです。

特筆すべきは、この幼虫が食べた発泡スチロールは二酸化炭素や分解可能な物質として排泄されるということ。その物質は土に返しても植物に影響がないというのですから、言ってみれば「発泡スチロールが虫の力で土になる」わけです。すごいですね。

ポリエチレンや発泡スチロールは「分解するより再利用した方が効率的」という見方もありますが、自然分解されない物質を虫が分解できることはきっとどこかで役に立つはずです。

丈夫なのにやわらかくてたためる羽

幼虫の次は成虫のお話です。東大などの研究チームが「てんとう虫が羽をたたむ仕組み」を解明しました。てんとう虫は透明感のある羽の上を堅い外羽で覆った「甲虫」です。そんな甲虫の中でも飛ぶのが上手なてんとう虫に着目し、その羽の秘密を探りました。

てんとう虫はふだん羽をたたんでしまってあります。しかし上手に飛ぶには空気をしっかりとらえる丈夫さが必要。そんな羽をどうやって収納しているのか解明できれば、ソーラーパネルや衛星アンテナの技術に応用できると考えたのです。

そこで、ネイルサロンでも使われる透明な樹脂を外側の堅い羽の代わりに移植して、中の羽の動きを高速カメラで撮影。細かく分析しました。

すると中の羽は関節がなく、バネのようにしなやかな素材でした。それを三つ折りのようにして収納する単純な構造だったため、関節のある羽の複雑な構造を想像していた研究チームは驚いたそうです。

トンボの羽で風を受ける・風を作る

昆虫の羽の構造を応用した技術と言えば「トンボの羽」が有名です。トンボは非常に少ない羽ばたきの回数で悠然と空を飛びます。その羽から「風のとらえ方」「空気の流れ」を学ぶことで、風力発電に大事な「弱い風でも回転し、強い風をやりすごす」技術の研究に応用しています。

トンボの羽の構造は、エアコンや空気清浄機の技術にも貢献しています。音を立てずに高速飛行もホバリングもできるトンボの羽の構造を参考にして、エアコンや空気清浄機のファンに求められる大風量と静音化を両立できたのです。

人間よりはるか昔から地球にいた虫たちはすごい能力を持っているんですね。「虫は苦手」という方もちょっと見方を変えて、彼らに注目してみてはいかがでしょうか。

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